【古物商許可】メルカリやメルカリShopsで古物の売買をするときは許可が必要?
中古品を売買するアプリのなかでも、利用者数の多さや知名度の高さが突出しているメルカリ。とても手軽に中古品を売買できるため、人気が高いのも頷けます。
ではそのような手軽に売買できるメルカリを利用する場合、古物商の許可が必要なのでしょうか? またメルカリShopsの場合はどうなのでしょうか?
この記事では、メルカルやメルカリShopsで古物を売買するときに、古物商許可が必要なのか否かについて解説させていただきます。
メルカリやメルカリShopsで売買するときは古物商許可が必要?
メルカリは主に2つのサービスを提供しています。1つはメルカリ、もう1つはメルカリShopsです。
メルカリとメルカリShopsは異なるサービスなので、古物商許可が必要か否かは、それぞれ分けて見ていかなければいけません。
まずはメルカリShopsから見ていきましょう。
メルカリShopsの場合
先にメルカリShopsとはどのようなサービスなのかを説明します。メルカリShopsは、アプリ内に自分のお店を持てるサービスで、スマホひとつで簡単に開業・運営ができます。
ポイントは「お店」を持てるというところです。つまり、メルカリShopsは「お店」を運営するということなので、メルカリShopsで古物の売買をするときは古物商許可が必要となります。
もし古物商許可を取得せずに、メルカリShopsで「お店」を運営して古物の販売をしていたことが運営側に判明した場合、利用制限などの措置を受けることになります。
そのためメルカリShopsを利用するときは、必ず古物商許可を取得してからにしましょう。
メルカリの場合
次にメルカリで古物の売買をするときに許可が必要なのかについて見ていきます。
メルカリの場合は、メルカリShopsとは異なり必ずしも古物商許可が必要というわけではありません。
ではどのようなケースだと許可が必要になるのか、また不要になるのでしょうか?
まずは不要なケースから説明します。
メルカリで古物の売買をするときに許可が不要なケース
メルカリで古物の売買をするときに許可が不要になるのは次のようなケースです。
許可が不要のケース
- 自分の物を売る場合
- 無償でもらった物を売る場合
- 上記の行為を、反復継続して行わず、また客観的に判断したときに営利目的ではないと認められる場合
簡単に言うと、不要になった物をお小遣い稼ぎで売るようなケースでは、古物商許可は不要です。
また古物営業法で定められている「古物」は、中古品だけではなく、新品も含まれることがあります。上記の「自分の物を売る場合」ですと、購入したけれど一度も使用せずにその物を売ったとしても、「古物」を売買したことになります。
なぜならば、古物営業法で定められている「古物」とは、一度消費者の手に渡った物は「古物」とみなされるためです。ですので、もし売買している物が未使用の新品であるから古物書許可がいらないと考えているのであれば、考えを改める必要があります。業者ではない消費者であれば、いわゆる未使用品や未開封品も「古物」に該当するということを念頭において取引するようにしましょう。
ただ繰り返しになりますが、そのような一度も使用していない「古物」であっても、単にお小遣いを稼ぐだけの目的であれば、古物商許可は必要ありません。
メルカリで古物の売買をするときに許可が必要なケース
続いて、メルカリで古物を売買するときに許可が必要なケースを説明します。
次のようなケースでは古物商許可が必要になります。
許可が必要なケース
- 古物を買い取って売る場合
- 古物を買い取って修理して売る場合
- 古物を買い取って部分的に売る場合
- 古物を国内で買い取って、国外に輸出して売る場合
- 上記の行為を反復継続して行い、また客観的に判断したときに営利目的であると認められる場合
上記のようなケースは古物商許可が必要になります。
ただし、扱う物が下記のような物であれば、「古物」に該当しないため許可は不要です。
「古物」に該当しない物
- 食品
- サプリメント
- 電子チケット
- 日用品
これらの物を扱うケースでは古物商許可はいりません。他にも医薬品やお酒なども古物商許可は不要ですが、それらを扱う場合は古物商許可ではなく別の免許が必要になるのでお気をつけください。
許可が必要なのに無許可で売買するとどうなる?
もし古物商許可が必要な場合に、無許可でメルカリで古物の売買をするとどうなるのでしょか?
無許可営業をすると古物商営業法違反になり、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に科されることになります。
このような罰則を受けないためにも、必ず古物商許可を受けてからメルカリで古物の売買をするようにしましょう。
まとめ
メルカリやメルカリShopsで古物の売買をするときは許可が必要か否かについて解説させていただきました。疑問は解消されたでしょうか?
メルカリShopsで古物の販売をするときは古物書許可が必要であること、メルカリは必要なケースと不要なケースがあり、古物の売買を反復継続して行っているのか、また客観的に見て営利目的なのかで判断されるということをご理解いただけたかと思います。
また、もし古物商許可が必要なケースなのか否かについての判断がつかないときは、管轄の警察署や古物商許可を専門にしている行政書士に相談することをおすすめします。
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