本好きの行政書士がお薦めする「村上春樹」作品3選!
先日、6年ぶりの新刊が発売されて話題となった村上春樹さん。私も発売日に購入しました!
私が村上春樹さんの小説を読むようになったのは20歳のときです。当時、村上春樹に心酔している友人がいて、その彼に薦められて読んだ「ノルウェイの森」が最初です。
年齢的にも主人公と同じくらいで、自分の抱えている想いを代弁してくれているように感じ、「ノルウェイの森」を読み終えたとき、もっと村上春樹さんの小説を読みたいと思うようになったのです。
つまり私も友人と同じように村上春樹さんに心酔するようになったというわけです。
それから数十年が過ぎ、村上春樹さんは数多くの小説を発表されてきました。
そこで今回は私の好きな村上春樹作品を3作ご紹介させていただきます。。村上春樹ファンの方には共感していただけると嬉しいです。ただ3作品しか選んでいないので、私と好みが完全に一致する方は少ないと思いますが……
また村上春樹さんに興味があるけど、まだ小説を読んだことがない方は、ここで紹介する小説を参考にしていただけると幸いです。
それでは村上春樹作品お薦め3選です!
村上春樹作品お薦めその① 「風の歌を聴け」
最初にお薦めするのは村上春樹さんのデビュー作「風の歌を聴け」です。村上春樹さんの長編小説のなかでも、ページ数がかなり少ないので、初めての方にかなりお薦めです。
デビュー作とはいうものの、村上春樹にしか書けないような独特な比喩表現や読みやすい文体、洒脱な会話はすでに完成されていると個人的には思います。
以下ざっくりとした内容です。
大学生の「僕」が夏休みに地元に帰省して、そこで友人である「鼠」と「ジェイズ・バー」でビールを飲んだり、小指の無い女の子と出会い親しくなる。そして「僕」は二人と共に時間を過ごし様々な思いを巡らせているうちに夏が過ぎていく――
「僕」はデレク・ハートフィールドという外国の作家に傾倒しているのですが、このハートフィールドについて巻末でギミックが仕掛けられているのも見どころと言えると思います。気になる方は読んで確認してください。
またこの作品と同じ主人公「僕」とその友人「鼠」が登場する作品は「鼠三部作」と呼ばれていて、初期を代表する作品となってます。
「風の歌を聴け」を読んだら、次は「1973年のピンボール」、その次は「羊をめぐる冒険」、最後に「ダンス・ダンス・ダンス」と、この順で読んでいくと、全て読み終わったころには村上春樹ワールドの虜になっていると思います。
村上春樹作品お薦めその② 「ノルウェイの森」
次にお薦めするのは「ノルウェイの森」です。まったく村上春樹さんの小説を読んだことがない方でも、「ノルウェイの森」というタイトルを聞いたことがある方はいらっしゃるのではないでしょうか?
映画化もされた大ヒット作品で、村上春樹の代表作とも言われているくらい大人気作です。
私も「ノルウェイの森」を読んで村上春樹さんの虜になった一人なので、一番最初の村上春樹作品として読んでもいいかなと思います。
主人公の「ワタナベ」は高校生のときにキズキという親友がいましたが、彼は自殺をしてしまいます。その後、東京の大学に進学した「ワタナベ」はキズキの恋人だった直子と再会し、恋人同士になります。しかしその後、直子は突然姿を消します。そんな中で「ワタナベ」は大学で知り合った緑という女の子と仲良くなっていくのでした――
この作品も「風の歌を聴け」と同じく主人公が大学生です。鬱屈した青春時代を送っていたこともあり、かなり独特な価値観を持っていますが、共感する発言が多く私は読んでいるうちに「僕」に感情移入していました。
また登場人物が多いので、相関図を書いて整理しながら読むとより深く「ノルウェイの森」を味わえると思います。
村上春樹作品お薦めその③ 「IQ84」
最後にお薦めするのは「IQ84」です。村上春樹さんの小説で2つの世界の物語が交互に進んで行くというタイプの作品がいくつかあるのですが、「IQ84」はそのタイプの作品の一つです。
この話は天吾と青豆の2人が主人公の作品です。内容が複雑なため説明はしませんが、入り組んだ2つの世界の物語が交互に進んで行くことで、少しずつ何が起こっているのかがわかるという構成をとっていて、村上春樹さんの世界に気づけば引きずり込まれていることでしょう。
文庫本で全6巻とかなりボリュームがあるのですが、ミステリの要素のある作品なので、続きが気になってあっという間に読み終えてしまうと思います。
「IQ84」が気に入ったら、同じように2つの世界の物語が交互に進んで行く「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」や「海辺のカフカ」もお薦めです。
まとめ
というわけで、個人的な村上春樹作品のお薦め3選を紹介させていただきました。一人でも多くの方が新たに村上春樹ワールドの虜になってくれたら、一ファンとしてこれ以上の幸せはありません。
それではまた!
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